「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」は最良の人生哲学書【就職・転職・起業する前にこ読むべき】

2023年1月25日

「シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント」

「自分自身の現状を変えたいけれど、何をしたらよいか分からない」
「将来、自分がどういう方向に進めばよいのか分からない」

年齢にかかわらず、私たちはたくさんの悩みを抱えています。

家庭、学校、会社、社会。
さまざまな自分を取り巻く環境の中で、私たちは日々、生きています。

この本に書かれている金言の数々は、
入試、就職、転職、起業など、あなたが人生の岐路に直面したときに、必ず役立つ知恵の宝庫です。

この本を起業やお金儲けの文脈だけで捉えることもできるかもしれません。
でもわたしには、「実践的な人生哲学の本」だと思えます。

この本に書かれている金言・知恵は、あなたが人生の岐路に立ったとき、不安に襲われてどうして良いか分からなくなったときに思い出してほしい言葉ばかりです。
きっと、あなたを良い方向へ導いてくれるはずです。

ここではナヴァルの言葉を取り上げながら、とくに人生の岐路を迎える若者に向けて、わたしなりに解釈してお伝えします。

若者に伝えたい-岐路で役立つナヴァル・ラヴィカントの5つの金言

あなたらしさを貫くことが、あなたの「強み」だ

「とにかく君らしさを貫け」
「好きなことを追求しろ」

ナヴァルが一貫して伝えているのは、社会の流れに自分を合わせるのではなく、まずは自分自身というかけがえのない存在があるということ。

そしてその、他でもないあなた自身が「好きなこと」「得意なこと」にとにかく100%全身全霊をあげて没頭せよ。

「理不尽なまでの執着」をもって没頭せよ。

そうすれば、あなただけが他の誰よりもうまくできることが見つかるはずだ。

それは、学業や仕事でなくたって構わない。
スポーツ、旅行、ゲーム。なんだって構わない。
特定のニッチな部分だけでも構わない。

そうして追求していけば、普通の人は「知らない」「できない」ことをあなたが知り、できるようになる。

これは、あなたにとって特有の「強み」だ。

ナヴァルはこれを「特殊知識」と呼んでいる。

こうして身につけた「特殊知識」は、他の人には真似できない。
あなたにとっては遊びの延長だから、何時間かけても苦にはならないが、他の人には、その時間と労力に耐えられないからだ。

「あなたらしさ」であなた自身に勝る者はいない。

「何をすべきか」ではない。「何をしたいか」という知的好奇心が原点だ。

これが、あなたを競争のワナから抜け出させて、成功に導く第一歩だ。

あなたの強み「特殊知識」を、社会が向かおうとしている場所に一致させよう

あなたの強みである「特殊知識」にたどり着いたら、今度は、それが社会が向かおうとしている場所と一致させる努力をしよう。

社会が抱えている課題、これから抱えるであろう課題。

SDG’sみたいな高尚なものでなくたって構わない。
誰かが求めていることなら、何だって構わない。

その社会が求めていること。
なのに、その解決法をどうやって手に入れるかはまだ知られていない。

もし、それをあなたが自然にできること、あなたのスキルセットを使ってできることで解決できるならば、
こんなに素晴らしいことはない。

あなたの「特殊知識」と社会が向かおうとしている場所を重ね合わせるには、少しばかりの努力が必要だろう。

あなたの「特殊知識」をサービスやプロダクトにして、世の中に知らしめるのだ。

そうすれば、社会があなたを求めるようになるだろう。

「やりたいこと」を貫くことが、あなたの使命

わたしたちは、子どもの頃からさまざまな価値観を後天的に学んできた。

そのような外から強制された価値観にもとづいて「やるべきこと」は、本当にあなたを幸福にしているのか?

社会の考え、会社の考え、先生の考え、親の考え、友人の考え。
他人があなたに期待すること。

でも、あなたが誰かの期待を裏切ったとしても、それはその人の問題だ。
あなたの知ったことじやない。

他人を喜ばせることに時間を費やしてはいけない。
彼らが幸せになるかどうかは、彼らの問題だ。

あなたの使命は、あなたの「やりたいこと」を貫くことだ。

それがあなたを幸せにする。

「今この瞬間」に没頭すること

小さな子どもは、とても幸せそうに見える。
それは、「これはこうあるべき」なんて考えずに、今この瞬間に没頭しているからだ。

「今この瞬間」はとてつもなく希少で価値が大きい。

過ぎ去った過去は、どんなに嘆いても元には戻らない。
まだ到来していない未来を不安に思っても、何も状況は変わらない。

あなたがコントロールできるのは、「今この瞬間」だけだ。

「今この瞬間」に全力で臨めば、その積み重ねの向こうにある未来も、きっと良いものになる。

禅の教えでも、まったく同じようなことを言っている。

只管打座。
座禅を組んでいるときは、ひたすら座禅をしている自分になりきるのだ。
掃除をしているときは、掃除をしている自分になりきるのだ。

「今この瞬間」に全精力を注いで没頭する。

この繰り返しが、あなたを成長させるのだ。

「努力」よりも「判断」の方が重要だ

「努力はウソをつかない」

あなたも何度も耳にしてきた言葉だろう。
だが、本当にそうだろうか?

ここには大事な前提が書かれていない。

「だたし、努力の方向性が誤っていなければ」だ。

東京から大阪を目指すとしよう。

飛行機、新幹線、自動車、自転車、徒歩。行き方は自由だ。
でも、北へ向かったら、いくら努力をしてもたどり着かない。

どれだけ努力をしたか、ではない。
どこへ向かって進み始めたか、だ。

間違った方向に努力しても、成果はでない。

ナヴァルは「努力の99%は無駄になる」と言っている。

努力を始める前に、残りの1%を見つけよ。
大事なのは、この「判断」だ。

あなたが成功したいと願うならば、頭に入れておきたい知恵

ここからは、もう少し実社会での知恵にあたる内容です。
ここまでの人生哲学とは少し異なる内容なので、敢えて分けて記載しました。

あなた自身が幸せになるための方法について、ナヴァルは教えてくれています。

小さくてもいいから、事業を所有せよ

もし、あなたが会社員であるならば、あなたは自分の労働力を提供することで、他人の財産が増える手伝いをしていることになる。

会社員に限らず、時間給で報酬をもらう職業(弁護士や会計士だってそうだ)ならば、投入した時間や労力に比例した報酬しか得られない。

あなたの時間を切り売りしてはいけない。

この労働インプットと報酬アウトプットの連動性を断ち切るためには、少なくとも事業の一部を所有することだ。

具体的には、自分で事業を始めるか、株式を購入することだ。

そうすれば、経済的自由に一歩近づくことができる。

自分が寝ている間に稼いでくれる資産をもて

労働と報酬の連動性を断ち切って向かう先は、あなたが労働をしなくても事業が回る仕組みだ。

他人の労働を活用するのでもよい。
資本を投入するのでもよい。
24時間稼いでくれるサイトやアプリを作ったっていい。

これはすなわち「レバレッジ」だ。

とくに、デジタル化されたコンテンツであれば最強だ。

なぜならば、限界費用ゼロで複製できるからだ。

ナヴァル・ラヴィカント 私の活用法

この本には、とにかく成功するために必要なことが詰まっています。

高度経済成長期から続いてきた日本社会の共通の価値観。
この価値観は、もはや崩れてきているでしょう。

親の世代はこの価値観に染まっているので、みなさんも親から言われ続けたかもしれません。
でも、大事なことはその価値観に自分を合わせることではありません。

自分自身を追求することなのです。

わたし自身も、この本を読んで、自分がこれまでにやってきたことが、いかに方向性の違う努力であったのかを思い知らされました。

あぁ、もっと若い時にこの本に出会いたかった。
でも、そんな風に過去を嘆いても何も生み出さないことは、この本からも学びました。

まずは「自分の好きなこと」「自分が楽しいと思えること」に全力を注ぐようにします。

それにしても、禅の教え、「スピリチュアル」と呼ばれる系統の本、成功者の教え…
国や宗教を超えて、みんな同じことを言っています。

きっと本質がそこにあるのでしょう。

すべての若者に読んで欲しい本です。